開業して以来地域医療に携わっていく中で、「予防医学」の重要性・必要性を強く感じていきました。さらに、多くの身体症状が心の影響で出現していることに気づき、薬や注射だけではない「健康維持・増進」へのアプローチを提供できないかと考えました。まずは、生活習慣病予防のために、クリニック内にスタジオを作りエアロバイク+筋トレの運動療法を開始しました。さらに、心と体の両面に効果があると考えられるエクササイズも提供したいという思いから、自らフラを学んでインストラクターの資格を取り2004年マーラマポノフラスタジオを開校しました。実際に中高齢者の運動療法としてのフラダンスの効果を心身両面で医学的に検証したところ、フラにより体力向上だけでなく、セロトニン神経活性化効果、抑うつ予防効果があることがわかりました。
適度な運動は認知機能低下予防や感情に良好な効果を発揮します。しかし、体の不調が前面に出て運動のできないケースや、心の不調が複雑に絡んだケースには、運動やダンス以外の治療法…カウンセリングや、心や意識に直接アプローチできる心理療法が有効ではないかと考えました。
そこで、心の深い部分である潜在意識にアクセスして変容を促す催眠療法を学び始めました。インナーアクセスヒプノセラピースクールにて中野日出美先生に師事し、2014年同スクールの認可を得てヒプノセラピールーム・マーラマポノを開設し、臨床医として日々の診療とともに、ヒプノセラピストとしての活動も行っています。